まいぷれ編集部が行く!
町民の愛情が詰まった「みんなの食堂」
会場はあっという間に満席に
「あら!久しぶりだったね~」「こがん食べ方もあっとね~。」
おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、おおよそ4世代が賑わう会場からは、こんな会話が聞こえてきます。
2回目を迎えた「みんなの食堂in和水町」。オープン前から長蛇の列で、この日の来場者は200名超。みるみるうちに満席です。お話しを伺ったところ、前回の様子を聞き、今回来場したという方が圧倒的に多く、中には偶然、温泉に来たという方もいらっしゃいました。
「普段は一人暮らしで簡単に済ませがちな夕食も、ここに行けば知り合いに会える。」「子どもたちを連れて気軽に来られる。」「マンネリがちな家庭料理のレパートリーの参考になります。」と言った声が聞かれ、スタッフのみなさんの愛情が詰まった食事を囲み、テーブルでは会話が弾んでいました。
愛情の詰まったメニューが並びます
“みんなの食堂”は、ボランティアベースで運営されています。会場の使用や食材の提供は、地元企業や生産者からの寄付でまかなわれています。
また、運営スタッフも世代や男女の垣根がなく「何かすることはありませんか?」と声をかけあいながら、できることを見つけ、自主的に行動をする様子が印象的でした。和水町だけではなく、玉名市など近隣の市町からも含め、総勢30名ボランティアに参加されました。その組織力や協力体制は、まさに地域力の賜物です。
発起人である、和水町地域おこし協力隊の松下さんは、「手探りで始めた食堂も、みなさんの協力がないと実現できなかったです。本当に感謝しかありません。“和水町が好きで町のために何かがしたい”というみなさんの愛や想いが詰まった食堂に今後も発展させていきたいですね。」と笑顔で語ってくださいました。
ボランティアのみなさん
一般的に、ボランティアベースの活動は、事業そのものを継続していくことが難しく、一回限りのものになってしまうことが多いと言われています。和水町「みんなの食堂」は、回を重ねるごとに組織力が増し、その輪が近隣地域まで広がりつつあります。子どもだけ、高齢者だけ、町民だけに限定せず、訪れた全ての人が協力し「ありがとう」「ごちそうさま」と互いに声を掛け合う姿は、地域の理想的な姿だと感じました。さらに、地域コミュニティの一画となっており、災害時の避難所運営などにも活かされる可能性も高く、運営そのものの在り方も多様化していくと思います。
最後に、今回取材にご協力いただきました、会場にお越しのみなさん、ありがとうございました。
※次回の開催は2020年3月28日(土)です。
詳しくは、まいぷれイベント情報をご覧ください。
食材の提供・ボランティアなどお問い合わせは、
和水町みんなの食堂プロジェクト実行員会 松下さんまで 080-5597-5014
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。